こんにちは現役看護師ブロガーのたま子です!
今回ご紹介する1冊はこちら↓
『治療も仕事もサポートします!まるごと副作用ケア がん化学療法のレジメン44 やさしくまなべるBOOK』
です♪
私は現在がん化学療法を取り扱う部署で仕事をする機会が多くなりました。
そこでがん化学療法の分野で認定も取っているナースに『どの参考書が1番わかりやすくておすすめ?』と聞いたところ…
『まず入門編としてはこれがわかりやすいよ!』と『がん化学療法のレジメン44』を紹介して頂きました。
さっと目を通して見ると『なるほど!』と頷けるわかりやすさ…おすすめする理由も納得できます。
がん化学療法レジメンの入門書
としてはぴったりの1冊です!
もくじ
『がん化学療法のレジメン44』の内容
『がん化学療法のレジメン44』の目次
- 1章:レジメンみかた&よみかたはじめの講座
- 2章:患者さんと一緒に学ぶ重要レジメンのケア&サポート
頭頸部・食道
肺
乳
胃・大腸
肝胆膵
婦人科
泌尿器
血液 - 3章:早わかり!ナースが関わる重要副作用&支持療法とケア
巻末付録
がん化学療法の『レジメン』中心の内容
がん化学療法について学びたいと思い立ち、看護師や医療者向けの参考書が多く置かれている書店に立ち寄ったところ、
『がんの副作用』や『がん患者へのケア』についての参考書がほとんどでした。
『うーん副作用やケアも大切だと思ったけど私が学びたいのはそこじゃないんだよね…』
と本をパラパラとめくって見ると、その書店では私の知りたい事が書いてあるのは『がん化学療法のレジメン44』だけでした。
こちらの参考書は題名の通りではありますががん化学療法の参考書の中でもレジメンを中心とした内容になっています。
化学療法に携わるお仕事をしている看護師さんはもう『レジメン』はご存知ですよね!
《レジメン(regimen)とはどのようなものですか?》
皆さんは、海図を知っていますか?
船の安全な航海のため、水深、海岸地形、海底危険生物、航路標識などが、正確にみやすく表現されてている海の案内図です。
レジメンは、がん治療という海を渡るための海図です。がん治療の、薬剤の種類や量・日数・休薬期間、手順などを、投与する順番に示した計画書です。
レジメンには、がん化学療法を安全に投与するための情報がたくさん含まれているのです。
引用:がん化学療法レジメン44より
そう、レジメンとは
『がん治療という海を渡るための海図』
であり患者さんにとってとても大切なものです。
でも患者さんは医療や病気に対する知識は薄いし病気に対する不安でいっぱい…
『フォリフォックスっていう治療をする事になったんだけ一体どんな治療?』
『次に抗がん剤を投与する日はいつだっけ?』
など疑問に思うことばかりでしょう。
そこで私たち看護師ががん化学療法のレジメンの知識を深める事で患者さんへの指導やアドバイス、安心できる声かけができる事へと繋がるのです。
副作用や出現リスクの割合、ケアやサポートについても
またがん化学療法のレジメンについてだけではなく、
- 副作用やその出現リスク
- ケアやサポート
についても触れています。
◯%程度でこの副作用が起こると記載されているので、出現確率の高い副作用を注意して観察する事ができます。
また◯〜◯週間後からこの副作用が始まりますと書かれてありますので、時期を考慮した患者さんとの関わりをすることも可能です。
さらに、副作用について看護師ができるケアやサポートまで書かれてあるので
化学療法における看護を全て網羅した看護師の参考書
なのでは…⁉︎と感じました。
がん化学療法のレジメン44をおすすめする理由
たくさんあるがん化学療法の参考書の中でもがん『がん化学療法のレジメン44』がおすすめだと感じた理由はこちら!
カラーで挿絵が多い
まず第一に
カラーで挿絵が多い
という事!
恥ずかしながら勉強する…という事に苦手意識を持っている私は文字が多くて白黒というだけで参考書を見る気が失せてしまいます…
でも『がん化学療法のレジメン44』は大丈夫!全ページカラーで挿絵もたくさんあるので苦手意識を感じずに学習に取り組む事ができます。
それに絵が多いと自然と記憶に残ってるんですよね…『この抗がん剤、どんな副作用が起こるんだっけ?』と思った時に自然と挿絵の表情が思い浮かんだりします。
大切な事を端的にわかりやすく
『がん化学療法のレジメン44』はこれだけで全てを網羅!というほど内容が充実してはいないと感じます。
でも内容が濃ければいいってもんじゃないですよね…分厚くて色々書かれている参考書は読んでも『結局どこが大切かわからない…』『何回見ても覚えられない…』という経験も多かったです。
それと比較して『がん化学療法のレジメン44』は
大切な事を端的にわかりやすく
書かれているためとても覚えやすいです。
覚えるべき最低限の事をわかりやすく記載している…名前の通り『やさしく学べるBOOK』です。
化学療養上級者の方には物足りない1冊かもしれませんが、初心者の入門編としてはもってこいの参考書です。
レジメンがカラーの表になっておりわかりやすい
『がん化学療法のレジメン44』では
レジメンはカラーの表になっておりとてもわかりすいです。
- 薬剤名・投与量・投与時間
- 薬剤の役割
- 投与期間(日)
- 治療中気をつけたい事
がそれぞれのレジメン毎に詳しく書かれていますので抗がん剤のレジメンを詳しく学びたい人にとってはもってこい!
表なのでパッと見ただけでも頭の中で整理できるため為になります。
『がん化学療法のレジメン44』の最新版は?
現在出版されている『がん化学療法のレジメン44』の最新版は2018年増刊のものです。
現在は2020年で2年前のものとなりますので現在行っている治療の中には記載されていないものもありますのでその点は少し注意ですが大体は網羅しています。
今年か来年あたりに最新版が出る事に期待ですね!
『がん化学療法のレジメン44』の値段は?安く買えるのは?
また医療書なのでお値段はちょっとお高く
4400円(税込)!
結構なお値段するので尻込みしてメルカリやヤフオクを確認したところ新中古のお品が2500〜3500円で販売されていました。
ただ、人気の参考書のようで出品されてもすぐに誰かが購入して完売されてしまいます(涙)
その為私はもうネットで普通に定価で購入しました。
『がん化学療法のレジメン44』のレビューまとめ
今回『がん化学療法のレジメン44』を購入・使用してみて感じた内容まとめてみました。
がん化学療法のレジメン44のまとめ
- がん化学療法の『レジメン』の入門書として最適
- 副作用や看護についても触れている
- オールカラーで挿絵が多いので頭に入りやすい
- 内容はポイントを押さえており覚えやすい
『がん化学療法のレジメン44』は抗がん剤のレジメンを学びたい看護師さんにとっての入門書としては最適です!
挿絵が多く、ポイントを押さえてまとめられているのでとにかく覚えやすいです。
内容はレジメンが中心ではありますが、抗がん剤の副作用や患者さんとの関わりについても最低限の事は触れていますので
とりあえずこれ1冊あれば大丈夫
な有能な参考書だと感じました!
たくさん読み込んでがん化学療法の学びを深めたいと思います♪
最後まで読んで頂きありがとうございました!